※こちらでは、「同人イベント(即売会)」への参加を中心としてお話します。
※それ以外の方法も、補足として紹介しますが、あくまでイベント参加を主軸としていきます。ご了承下さい。
※あと、筆者が関東圏在住のため、関東圏の情報が中心となります。その他地域に関しては、情報提供をしていただける方がいらっしゃいましたら、ぜひともよろしくお願いします。


前編にて、気になる同人イベントの選別が完了したら…いよいよ、実際に「一般参加者」としてイベントに向かいましょう。


※すでに同人イベントへは、一般参加者としては何度も足を運んでいる、という方は、飛ばしてしまってかまいません。


○何故?
前回にもお話しましたが、「一度もイベントを見たことがない」状態でいきなりサークル参加、というのは、自ら敷居を高くするようなものです。
ネット上でも情報が溢れてはいますが、「暗黙の了解」みたいな部分は当然ながら端折られます。
このような「同人誌即売会」イベントは、「全員が参加者」「客は一人もいない」「参加者みんなで作るもの」という『建前』が存在します。
そして、一般、サークルを問わず、全参加者の間には「暗黙の了解」みたいなものが存在し、また、それを前提として運営されているのが現状です。

現状、こういうものは、誰も教えてくれないことです。

また、言葉ではなかなか言い表しにくいのも事実といえば事実です。

それら「暗黙の了解」的な注意事項を、ワタシの知る限りをこちらで紹介しますが、それだけでは「習得」はできても「体得」はできません。
ただ頭でっかちになってしまわないためにも、実際に参加してみるのが一番良いと思われます。


○まずはどうすればいい?

では、イベントの流れの一例を追っていき、実際の参加方法、注意事項を出来る限り紹介していきたいと思います。

・前日

現地でも買うことができるイベントのカタログ(参加サークルのカット絵、会場内マップなどが載っている冊子)ですが、事前購入ができる場合もありますので、事前に購入できるようであれば、そうしておいた方がいいです。そうすることで、イベント前に、参加サークルの傾向などをチェックすることができます。
また、中には、公式サイトの中で、「参加サークルリスト」を公開しているイベントもあります。そちらに、各サークルのサイトのリンクがあったら、そのサイトを覗いてみるなどして、ある程度、気になるサークルをチェックしておくといいかもしれません。
ただ…個人運営のサークルだと、イベントの情報を全く掲載しないようなところもあるので、あまりアテにはなりませんが…。
あとは、サークル名で検索エンジン(googleなど)にかけたりすると、イベント情報はわからずとも、大体の傾向が分かることもありますので参考に。
…ここまで書いておいてナンですが、初参加であったら、そこまで気にする必要もないかもしれません。初参加なのだから、気に入ってるサークルなんて決まっていない場合が多いでしょうから…。

そして初心者には是非心得ておいていただきたいのですが…

…同人誌即売会イベントというのは、一部例外もありますが、基本的には人ごみにまみれることになります。
そして、意外なほど、体力を消耗します。
どうしても人ごみが苦手、という方は、午後から参加すれば、かなり楽になりますが…今後、同人イベントにサークル参加を考えるなら、できれば頭から参加していただきたいと思います。
そのためにも第一に、とにかく明日に備えて、よく身体を休めておきましょう。
出来る限り、疲労のため現地で体調を崩したり、などということがないように。

それから、カタログ代や交通費、食費、現地での購入資金など…意外なほど費用はかさみますので、予算の確認だけはしっかりと。極力、前日までに現金…極力、100円、500円、1000円単位で用意しましょう。万札などを出されると、サークルによってはおつりの対処ができない場合があります。
小、中規模イベントの大半は、カタログが入場チケット代わりとなっているので、現地に行ったはいいが、カタログを買うお金がない、なんてことになるとただの無駄足になりかねません。ご注意下さい。

…あ、最後に1つ注意しておきますが…遠方からの参加で、いくら宿代がないからといって、会場付近で前日から徹夜、とかいう馬鹿な真似だけはやめてくださいね。
現地のネカフェ/漫画喫茶や24時間営業のファミレスあたりで時間をつぶすのならまだしも、会場前に居座るなどということは、会場や主催だけでなく、近隣住民にも大変迷惑な行為です。絶対におやめ下さい。


☆(できれば)参加イベント、サークルの事前チェック。
☆予算を確認しておこう(1000円、500円、100円といった小銭単位で、前日までに用意しよう)。
☆準備が完了したら、明日の激戦に備えて身体をよく休めよう。
☆間違っても、会場付近で店にも入らず徹夜、などということは絶対にしない!(下手すると警察に通報されたりします)。

準備ができたら…イベント日の朝は早いです。夜更かしなどせず、ゆっくり休みましょう。
おやすみなさい…


・当日出発前

おはようございます。
…よく眠れましたか?
さて、いよいよイベント当日です。
前日から準備していたものを忘れずに、イベント会場に向かいましょう。

会場の近隣に住んでいる方なら、そこまで急ぐ必要はありません。大抵のイベントは、開場時間が10時半~11時くらいになっているので(要確認)、片道二時間程度の範囲にいる方なら、朝食を取りながら仮面ライダーを観た後でも充分に間に合うでしょう。
片道一時間程度の範囲ならば、さらに食休みをしながらプリキュアを観た後でも間に合います。

それに、遅刻したところで別に何かあるわけでもありません(大手サークルの本が欲しい、などという場合はその限りではないけど、あくまで初心者向けですので…)

焦らずにいきましょう。では出発!



・道中(会場に向かう途中)

会場には専用駐車場などが用意されていない場合が多いです。
ですので、自家用車の利用は出来る限り避けて、公共交通機関の利用をお勧めいたします。
どうしても自家用車を使う場合は、現地付近の駐車場を必ず事前にチェックしておきましょう。間違っても会場付近で路駐などということがないように!(イベント日はマークされるのでかなり高い確率で駐禁切られますよ)

そして、どういう手段で向かうにせよ、飲み物や食料は、できればこのときにまとめて購入しておいた方がいいです。

…イベントの規模にもよりますが、会場付近のコンビニやスーパーなどは品薄になる傾向にあります。腹減った/のどが渇いたけど、モノが売ってない…などということにもなりかねません。

まあ、正直に申しますと、小、中規模のイベントで、そこまで切羽詰ることは殆どない、といえばないのですが…特に国内最大級イベントである「コミケット」などでは、それが常識ともいえます(まあ、近頃は近隣店舗も、それに備えてかなり多くの発注をしているようなので、完全な品切れになることはそうそうなくなった、らしいですが…)。特にサークル側ともなると、なかなかスペースを離れられないという事情も考えられるので、そういう部分に慣れるという意味でも、事前購入にも慣れておいた方がいいかもしれません。

☆なるべく自家用車の利用は避ける。
☆利用する場合は、駐車場の情報は事前にチェックすること。
☆食べ物、飲み物は、できれば会場に向かう前に用意しておこう。

さぁもうすぐ会場ですね。


・会場着

ついに会場まで来ました。
まずは時間を確認してください。
開場前の時間であったら、入場待機列に加わることになりますが、その前に、会場前などで販売しているカタログを購入しましょう。

ここで注意したいのは…

会場によっては、同じ日、同じ会場の違う部屋で、全く別の同人イベントが同時に開催されるということも珍しくありません。
美少女アニメ系のイベントに来たつもりが、いつのまにかBL系のイベントに入り込んでいたでござる…などということにならないよう、会場内の開催場所をしっかりと確認しましょう。
どうしても分からない場合は、付近に案内用のスタッフが大抵常駐していますので、聞いてみましょう(スタッフは腕章つけていたり、首からスタッフ章をぶら下げていたりと、大体分かりやすい格好をしています)

…もちろん、ここで無理に列に並ぶ必要はありません。
開場するのを別の場所で待つ、という手もあります。
ただ、せっかくイベントに来たのですから、列に加わって、その雰囲気を体感してみるのもいいと思います。

列に並ぶにせよ、並ばないにせよ、まずはここで、事前販売しているカタログはなるべく購入しておくといいです。


○何故?

コミケット以外の同人誌即売会では、この「カタログ」が入場章代わりとなっている場合が多く、会場内から出入りするのに必要になります。
もちろん、開場してからでも購入可能ですが、開場直後は、カタログ購入するのに行列が出来てしまう場合もあります。
…ここで無駄な時間を過ごすよりは、あらかじめ購入しておいて、内容を確認しながら待機するのがいいでしょう。


さて、もうすぐ開場時間ですね。


・イベント開始

いよいよ入場です。
あらかじめ購入していたカタログを、スタッフが確認しやすいように、目前に掲げるなりしながら、入場してください。
開場直後は、それぞれが目的のサークルに「殺到」することが多いです。
そのため、入場していきなり立ち止まったりしないように、だけど焦らず急がず、会場内を回ってみましょう。
入場直後は、決まったサークルスペースに人が殺到して、販売列が出来たりしますが…初心者の方は、「その作家を知っていて、どうしてもその作家の作品が欲しい!」という事情でもない限りは、これらのサークルは無視することをお勧めいたします。

○何故?
…行列ができるほどの人気サークルです。
状況にもよりますが、内容を確認する余裕もないまま、流れ作業的に購入せざるを得ない状況に陥ったり、思ったより高いなどという事情がよく見受けられます。
こういうところに並ぶ人というのは、作品の内容や、価格も、事前にWebSiteなどで調べて、把握している場合が多いので、大勢の方をさばく効率の関係上、ゆっくりしていられない場合も多い上、下手すると「行列で1時間以上待たされる」などということも考えられます。
初心者の間は…よほどその作家さんが気になっていたりしない限りは…それ以外にも参加サークルさんはいっぱいいるので…多くの方がそういった人気サークルに殺到している間に、他をゆっくり巡る方が有意義だと思うからです。

☆突然立ち止まらない
☆焦らず急がず、決して走らないこと
☆列ができてるサークルはひとまず保留することをお勧めします

さて…なにか気になるサークルさんは見つかったでしょうか?
いよいよ購入編です。


・サークル前

気になる作品を販売しているサークルをみかけたら…ためらう気持ちを抑えて、まずはその作品を確認しましょう。
イベント初参加で…題材によっては、羞恥心から、近寄るのが躊躇われることもありますが、気にせず見に行きましょう。
っていうか…イベントに参加している時点で、そこに居る方々は、基本的に同類の方々です。同志といってもいいのですから、羞恥心で行動を躊躇ってしまっては、せっかく入場料まで払って参加してきた意味がありません。勇気を出して、一歩踏み出しましょう!

大抵のサークルでは「よろしければご覧下さい」などと声をかけられることもあります。
声をかけられたら遠慮する必要はありません。まずは中身を見てみましょう。
声をかけられない場合でも…基本的には、勝手に中身を確認しても、特に問題はない場合が多いですが…

「見せてもらってよろしいですか?」

などと、一声かけ、了承を得てから確認するのがいいと思います。
そう言われて、断る人はまずいませんからご安心下さい。
こういった「ちょっとした心遣い」が、やりとりを円滑にしてくれます。忘れないようにしてください。建前上、同人誌即売イベントに「お客様」はいません。一般”参加者”とサークル”参加者”、スタッフしかいません。一般入場した貴方も「参加者」であって「お客様」ではないことは忘れずに。

さて…内容を確認したら、購入するかどうか……ここが正念場です。


☆購入する場合

…内容を確認した上で購入する場合は簡単です。

「すみません、これ一部下さい」

と、声をかけ、代金を支払うのみです。
おつりがある場合は、必ず、その場で、金額が正しいかどうか確認するようにしましょう。
サークル側の人も人間ですから、間違うこともあります。その場合はすぐに申し出るようにしてください。後から発覚してもどうしようもない場合が多いです。
支払も終り、他に、特に何か気になるものがなく、サークルの売り子さんに何か用事があるわけでもないのであれば、会釈でもしつつその場を離れましょう。


☆購入しない場合

…内容を確認したからといって、購入する義務があるわけではありません。
少々心苦しい気持ちはあるでしょうが、購入しない場合は、作品を元の位置に戻し

「…すみません」

と軽く会釈でもしつつ、その場を離れましょう。


購入するにせよ、しないにせよ、用事が済んだら、すぐにその場を離れましょう(ヘンに急ぐ必要はありませんが…)。


○何故?

サークルの1スペースというのはあまり広くなく、大体横幅180cm程度です。人が横に並んで2名分くらいが限度のスペース幅です。それだけのスペースに、用のない人がいつまでもそこにいたりすると、他の人が見に来ることができなくなり、最悪の場合、スペース妨害となってしまいます。
とにかく、用事が済んだら、なるべく早くスペースを離れるようにしましょう。
あと、立ち止まったりする場合も要注意ですスペース前は極力避けましょう。
それと、目的のサークルスペース前が人で埋まってる場合も、スペースの横から近寄ったり、そこで待機したりすると、周辺サークルにも迷惑なので、そういう場合は、真正面で待つようにしましょう。
 
同人解説3-1


☆羞恥心など、会場内では無意味なもの。なるべく忘れましょう。
☆でも人として最低限のマナーは忘れずに。
☆見せてもらう場合、購入する場合、去るときも、なるべく一言添えましょう。
☆金銭的なトラブルを避けるため、つり銭などはしっかりその場で確認!
☆サークルスペース前に、用もないのに居座らない!


…さぁその調子で、次いってみましょう!


☆おまけ
Q「サークルスペースの売り子さんに用事がある場合ってどんな場合?」

…お気に入りの作家さん宛に差し入れをしたり、あるいは絵を描いてもらう場合などです(通称「スケブ」)。
差し入れはともかくとして、「スケブ」依頼などは、初心者にはあまりお勧めしませんが、一応軽く触れておきます。

お気に入りの作家さんに絵を描いてもらう=「スケブ」依頼をする場合、まずは「お願いしてよろしいでしょうか?」と聴いて見てください。
サークルによっては「スケブ」依頼を受け付けていない場合もあります(すでに多く依頼を受けていて時間までに描けない、作家さん本人が欠席している場合、など)。あと、依頼を受けるのに条件を設けている場合も稀にあります(1冊以上購入した方のみ、など)

そして、受け付けていて、依頼する場合ですが、大原則として、描いてもらう媒体(スケッチブック、ノート、色紙等)は、依頼する側が用意します。これも、当日用意するのは難しいと思いますので、前日までに用意しておく必要があるのは当然のこと。中規模以上のイベントでは、会場内で業者販売があって、スケッチブックなどを購入できる場合もありますが、小規模イベントの場合は、そういうことはまずありません。
「スケブ」依頼を考えているのであれば、前日までにスケッチブックなどを用意しておきましょう。

そして忘れずに、必ず取りに行ってください。

作家さんにもよりますが、最低でも1時間以上はかかることを覚悟しておいてください。
自分の都合を押し付けるかのごとく、急がせるなんてことのないように。



・その後は…

…大体回り終えたでしょうか?
収穫はどうでしたか?

大体一回りし終わったら、多分時間も午後を回ってることでしょう。
腹ごしらえがまだでしたら、ひとまず昼食を取ってから考えましょう。

イベント会場には必ず、パンフレット置き場というものがあります。
これは、同人誌に関連するサービス、イベントなど…たとえば、同人誌の印刷所や、即売会イベントなどのパンフレットがまとめておいてある場所です。ここで、ネットで検索しても出てこないようなイベントに出会えることもありますので、チェックしておくといいでしょう。

あとは…一回りだけだと見落としている場合もあるので、時間があればもう一回りしてみるのもいいでしょう。

特に用事がなければ、このまま帰ってしまっても構わないと思いますが…

特に小規模イベントの場合、イベント終了後に、ジャンケン大会のようなアフターイベントがある場合があるので、もし時間があったら、そちらに参加してみるのもいいかもしれませんね。


☆時間が許す限り、何度も回っていると、見落としたものが発見できるかもしれません。
☆パンフレット置き場が必ずあります。中にはイベント案内なども含まれているので、どうせだからチェックしていきましょう。
☆小規模イベントの場合、終了後のアフターイベントに参加してみよう。


☆おまけ
Q「アフターイベントって何?」

…イベントによりさまざまですが、即売会終了後に、主に一般参加者向けのイベントが開催されることがあります。小規模イベントでは殆どあります。
その内容もまたさまざまで、多くのイベントでは、サークルから提供された色紙、あるいはレアアイテム(商品など)を景品としたジャンケン大会などです。まあイベントによっては「チョココロネ早食い大会」とかそんなのもありましたね。とにかくそこは、イベントによってさまざまです。一般、サークルを問わず、参加者であれば誰でも参加できますので、時間があったら参加してみるのもいいでしょう。

…ただし、イベントによっては、「参加するための条件」を別に設けてる場合もあります。
大抵は「アンケートに答える」ことだったりと、簡単なものが多いのですが…時間制限を設けている場合があります。そういったものはカタログや、カタログを購入したときに添付される書類などで確認できるはずですので、その確認だけはお忘れなく。



…以上です。
イベント会場内で、分からないことがあったら、とにかくスタッフに聴いてみましょう。
イベント運営スタッフは、スタッフ章を首から提げていたり、腕章をしていたりと、わかりやすいようになっているはずです。
近くにスタッフがいない場合は、イベント本部で聴いてみましょう。大抵は、イベント会場入り口付近がイベント本部になっています。


どうでしょうか?
イベント初参加した感想は…?

お疲れ様でした。
あとは買ってきた同人誌などを読みつつ、今度は自分がサークル側となるための準備にとりかかりましょう。

あ、最後に1つ!
買ってきた同人誌は、できるだけ、自宅に戻ってから読むようにしましょう。
イベント会場内は、座り込んで読んでたりすると通行妨害になりかねないのでお勧めしません。会場付近で座り込んだりすると周辺住民に迷惑がかかり、最悪、次回以降のイベント開催に影響が出てくる場合もあります。絶対にやめてください。
あと、喫茶店等の、公共スペースで読むのもあまりお勧めしません。全年齢対象の同人誌ならまだしも、18禁の同人誌を公共スペースで堂々と広げるなどもってのほかです。
とにかくTPOをわきまえてください。一番いいのは、自宅に戻ってから読むことです。


…これで、同人誌即売イベントというものが、感覚的に理解できたと思います。
次からはいよいよ、サークル参加するための準備にとりかかることにしましょう!