ちょっと前の記事でも触れたけど。
うんまあ、突っ込むならこのあたりだよなー、とは思っていた訳だけど。

…予想通りだった。

さすが白人蛮族。発想がストレートすぎる。



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 【ワシントン=岡田章裕】米通商代表部(USTR)は13日、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に日本が参加することに対する意見公募を締め切った。

 米自動車大手3社(ビッグスリー)で組織する米自動車政策会議(AAPC)は、日本の自動車市場の閉鎖性を理由に「現時点では反対」と表明し、参入障壁となっている軽自動車規格については、「廃止すべきだ」と主張した。

 今年秋の大統領選を控え、大きな雇用を生んでいるビッグスリーの政治に対する影響力は大きい。月内にも始まるとみられる日米の事前協議で自動車分野は大きな焦点で、交渉は難航が予想される。

 AAPCは、日本独自の軽自動車規格について、「市場の30%を占めているが、もはや合理的な政策ではない」と批判した。日本の技術基準や、認証制度などの規制も参入の障害になっており、透明性が必要としている。1990年代後半からの日本政府の円安誘導政策も、米国車に不利になっていると指摘した。
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現状、大きな枠組みはここ数年、全然変わっていない。
それなのに欧州(ドイツ、イタリアあたり)の車はふつーに売れてる訳ですけど…

>参入障壁となっている軽自動車規格については、「廃止すべきだ」と主張した。

一体どのヘンが障壁になってるんですかね?
具体的な数字を出してくれないとよくわからないけど。


>「市場の30%を占めているが、もはや合理的な政策ではない」

まあ…たしかにそう言う部分があることも否めない。
「軽自動車は低燃費で環境にやさしい」と勘違いしてる方も結構多いですからな。
軽自動車でも、ターボ付き四駆とかだったら、下手すると普通車よりずっと燃費が悪いなんてことはザラだし、となれば環境にやさしいわけもない。
ちなみに、ターボの付いてない軽自動車は、ストレスになるくらい遅いこともあります。
…しかし、現状、車を使わざるを得ない人にとっては、各種税金が普通車に比べて半分以下ということもあり、軽自動車を選ぶが、近年、多くなってきているのも確かだからだ。

※ちなみに、軽自動車にかかっている税金は、「自動車税(国税)は免税」「軽自動車税(地方税)が課税」という形であって、収める税金の行き先が違う。

確かに合理的とは言いがたい。

しかし、国内で言われるならまだしも、ガイジンの蛮族風情に言われる筋合いはないけどね。


というかそれ以前に

現状不況下の日本で、軽自動車を廃止したところで、アメ車が売れるとは到底思えない。
もし軽自動車規格が廃止されたら、ワタシは、「国産の」貨物車を購入することになると思う。
間違っても、燃費がクソ悪く、馬鹿でかく、メンテナンスにも苦労するようなアメ車を選ぶことはないだろう。

アメ車側は、売るための努力を怠ってるだけなんだから、少しは売れるように努力をしてみてはどうだろう、という気がする。
自国内ですら日本車や韓国車に押されてるのにね。


まあ、相当ストレートでアホな物言いではあるけど、アメリカ側としては、自国の利益優先なのは仕方のないこと。
だからこそ、日本側も、自国の利益優先で反論すればいいのではないかな。
こんなもん、いちいち言うこと聞く必要ないと思われる。結果TPPへの参加ができないのならそれもいいだろう。いや、むしろ現状としては、その方がいいのかな。



…まあ、ワタシも、将来的に軽自動車という規格を廃止して、自動車税そのものを下げて、全体的に平均化した上で一律化したほうがいいんじゃない?という気もしなくはないが、先ほども申したように、「自動車税」と「軽自動車税」は、納める側としては一緒だが、税金の行き先が違う(国/地方)。

よって、いきなり廃止というわけにもいかないだろう。軽自動車税が完全になくなると、地方の税収入が下がるのだから。

少なくとも今の馬鹿政権にそんな利口なことが出来るとは思えない。




増税増税言ってるような連中がな…
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