日本という国は、「公務員」の、国民に占める割合が世界トップクラスらしい。
そんな中でも、特に、大阪市の「みなし公務員」を含めた地方公務員の数は世界一という話もちらほら。

市という「樹木」の、税金という「蜜」にすがっている奴が山のようにいるということだ。

しかし、「蜜」がだんだん出なくなってきている。

今まではなんとかごまかしてきたけど、それも限界に達している。
ここでどうするかといえば

1.「公務員」の数を減らす(上から順に)
2.「公務員」の給与を減らす
3.増税をする

……ちなみに、増税=税収アップ、とか考えるのはアホの証拠です。
個人への増税は、消費抑制=経済悪化を招きます。
法人への増税は、雇用抑制、給与低下などの悪影響を起こします。
結局、どっちを増税しようが、その皺寄せを受けるのは民衆です。

ちなみに「公務員」は国家/地方の一員、つまり「民衆を管理する側」なので、民衆とは言いがたいことを付け加えさせていただきます。

財政難の大阪市において、1.や2.を行おうとしているのが、現在の橋下市長で、3.でどうにかしようと考えているのが、どうやら、反対してる側のようですね。

まあ、まだ橋下市長は、具体的なことは何もしていませんが…
どうやら、具体的なことをする前から、その効力が出てきている模様。


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 大阪市で早期退職制度を使った3月末の退職者が、何と昨年比で倍増することになった。橋下徹市長(42)は当選時から、民意無視の職員に対し「去ってもらう」と強気で、さらに4月から人件費カットを行うと宣言。ぬるま湯体質に慣れきった一部職員が“恐怖政治”から逃れることを決意したようだ。

 同市は18日、割り増し退職金が加算される早期退職制度を使った3月末の退職職員数について、市全体で昨年度より319人増の650人にのぼると発表した。

 早期退職者で最も多かったのは橋下氏が「給与水準を民間並みに」と方針を示した市交通局の217人。各区役所が125人、こども青年局が45人で続いた。

 やはり目立つのは交通局だ。早期退職者217人は昨年同期比の実に18倍。同局は当初、経営改善策として4月に職員54人を赤字部門のバスから黒字部門の地下鉄に配置転換する方針を決めていた。しかし、「このままではバス運行などに支障が出かねない」(交通局)と、配置転換を中止にした。

 影響は交通局にとどまらない。退職者は定年退職の696人を合わせれば1346人に達する。「市民サービスに影響を与えないよう、配置の見直しや委託化など態勢を整えたい」(市人事課)と大わらわだ。

 大阪市の人件費は年間約2400億円にのぼる。橋下氏は昨年11月の当選直後から「民意を無視する職員は大阪市役所から去ってもらう」と、早々に“宣戦布告”。就任後には給与や人員減などによる人件費2割カットを目標に掲げた。

 早期退職制度は退職金が最大2割増しとなるだけに、居心地が悪くなる前に逃げるが勝ち-との判断が働いたのか。
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>早期退職者で最も多かったのは橋下氏が「給与水準を民間並みに」と方針を示した市交通局の217人。各区役所が125人、こども青年局が45人で続いた。

これはすごい効果ですね。
これだけ席が空けば、相当な入れ替わりが可能でしょう。
…聞いた話では、市営バスの運転手は、年収にして大体800万ほどだそうです
これを民間並にする、という方針を立てているわけだけど…民間のバス運転手は、大体良くても年収400万ほどだそうです。
ちなみに、旅客車両であり、大型特殊車両でもある「バス」を運転するには、大型免許のほかに、大型二種、大型特殊の資格が必要で、割と敷居の高い職業です。

そうであっても、民間企業ではせいぜい年収400万程度。

まあ…それが精一杯なのでしょう。
本来考えるならば、民間の方を、公務員の給料に近づけることができればいいんだろうけど、そういうわけにもいかない。
だとすれば、税収が低くなっているのなら、公務員の給与の方を下げるしかないだろう。

それに反応して、早期退職希望者が217人。

…多分なんだけど。

「公務員」という時点で、国が存続する限り潰れることのない職場で、安定して給与がもらえるという点では、やはり「民間」に比べたら安心安全であることに代わりはないと思う。
それなのに今のうちに逃げようとする奴が217人も出てくるということは…


…なんかバレたらマズイことでもあるんじゃない?


という気もしなくはない。



>「このままではバス運行などに支障が出かねない」

まあ…なんとかなるんしゃない?
交通局自体を民間に委託してもいいだろうし、やり方はいくらかあるでしょう。
それに…おそらく、カットされた後の給与であっても、やりたがる人なんて山のようにいるのではないだろうか?

資格持ってたらワタシも応募したいくらいだ。


まあその…なんというか。

その程度で逃げたいのなら逃げればいいんじゃないかな、って思う。
その後があるかどうかは知らないけど、失業保険と多額の退職金貰えるんだろうし、しかも今の今まで、いい思いをしてきたのだろうし、年金だって満額貰えるのだろうから、同情する余地なんてどこにもないけどね。



まだ何もしていない段階で、この効果は素晴らしいとしか言いようがない。


…できることなら、大阪市以外でもこれくらいのことして欲しいなあ…そんな風に思います。




まあでも、本当にこの人数辞めたら、当初は大変かもしれんね。「当初は」ね。
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