夕刊フジ(2012/01/06)
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インターネットのオンラインゲームで「無料」をうたってユーザーを集め、後からアイテムなどに課金するビジネスモデルに批判が集まっている。子供が熱中してしまい、10万円など高額な請求になった例も多く、安易に手を出すと痛い目に遭いそうだ。
「小学生の息子が、1回300円のくじを100回も購入した」
「5歳の子供が10万円の高額アイテムを購入した」
携帯電話やパソコンで利用できるオンラインゲームやソーシャルゲーム。基本サービスは無料だが、アイテムなどを入手する場合は有料になるケースが多い。こうしたビジネスモデルは「フリーミアム」と呼ばれ、子供や未成年者がサービスの仕組みを理解せずにのめり込み、保護者や本人が破格の請求額を負わされる事例が急増している。
国民生活センターによると、携帯とパソコンを合わせたオンラインゲームの苦情・クレーム相談件数は、2009年度に555件だったのが10年度は665件、11年は4月から12月27日までに478件となり、10年度を突破しそうな勢いだ。
業者のなかには「完全無料」と思い込ませる悪質なゲーム会社もあることから、消費者庁では、最近になって『「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の公表について』とのリリースを公表。「景品表示法上問題となる表示が行われた場合は、厳正かつ迅速に対処する」(表示対策課)と厳しい対応に出る姿勢を明らかにした。
「2ちゃんねる宣言」などの著書で知られるITジャーナリストの井上トシユキ氏は、「一般の商習慣では当たり前の常識が、ネットの世界では通用しない。(消費者庁も業者に対して)『無料といいつつ後から課金するな』と厳しい姿勢を鮮明にせざるをえなくなったのでしょう」と背景を説明する。
携帯ゲームにとどまらず、ネット上のサービスは便利な半面、問題点も少なくない。
井上氏は「こうした仕組みを作る側の人間は非常に優秀で、携帯ゲーム大手の採用者は東大、京大、早慶出身者のほか、大手メーカーからの転職者も多い。ただ、優秀だからといって倫理観も優れているというわけでない。サービスを売る前に最低限のモラルを身につけてほしい」と警鐘を鳴らす。
利用者よりも利益優先のビジネスモデルは“ウインウイン”の関係にはならず、長続きはしないはずだが…。
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>「小学生の息子が、1回300円のくじを100回も購入した」
>「5歳の子供が10万円の高額アイテムを購入した」
…まあ、10万のアイテムがどんなものなのかは知らないが…。
まだ世界の広さもリアルに感じられない幼子が扱うには過ぎた代物であることは確かなのだろう。
もう随分前から騒がれている話題で、消費者庁(通称”こんにゃくゼリー庁”)がようやく動き出したらしいと言う話だが…
>業者のなかには「完全無料」と思い込ませる悪質なゲーム会社もあることから、消費者庁では、最近になって『「インターネット消費者取引に係る広告表示に関する景品表示法上の問題点及び留意事項」の公表について』とのリリースを公表。「景品表示法上問題となる表示が行われた場合は、厳正かつ迅速に対処する」(表示対策課)と厳しい対応に出る姿勢を明らかにした。
なんかちょっとズレてるんだよなあ。
…子供の頃、リアルガチャに少ない小遣いを投入しまくってお年玉を蒸発させてしまった、みたいなことは、そう珍しいことでもないとは思う。
上記の例は、それと大差ないことだと思う。といえば思うのだけど、1つだけ決定的に違う部分がある。
それは、費用が「後払い」であること。
月の小遣いを、たった1日2日で使ってしまい、親に泣き付いて「厳しく指導した上で今回だけ特別に…」とか「お前がやったことなんだから来月まで待て」とか言われたりしながら、「お金の使い方」というものを覚えていく。まあそんな物なんだと思う。子供に小遣いを与えるということの意味合いは。
…だけどコレって、携帯電話からやってる限りは、月々の料金に加算されていくものだから、基本的には後払いです。
つまり、支払能力がなかったとしても延々と続けられる訳ですよね?
「無料」のはずなのに…とかいう以前に、子供をターゲットにしている上、「後払い」という仕様になっていること自体が問題なのだと思います。
たとえば…あらかじめ、WebMoneyみたいな形で、ポイントを購入しておき、その範囲内でしか買い物ができない…という仕様にしてしまえば、おそらくこの手の問題の半数は解決するのではないでしょうか?
では、なぜそうしないか…?
まあ簡単な話でしょう。それではここまで儲けが取れないからでしょう。
言い方があまりよくないかもしれないけど、こういうサービスを提供している側も、最初から騙す気なんだと思います。口では色々奇麗事並べてますけどね?
>サービスを売る前に最低限のモラルを身につけてほしい
…などと奇麗事言ってるけど、少なくとも現代では、そんな甘っちょろい考え方では出世できないでしょう。
結局は「搾取する側」に立つのが、儲けるためには一番なのです。
「給料を貰ってる側」というのは、「搾取する側」に、収入という点では永遠に追いつくことはありません。
そう言う意味では、子供でも利用でき、なおかつ、後払い式の「『基本無料』のアイテム課金ゲーム」なんてのは絶好の搾取システムだと思う訳です。
子供をはじめ、判断力が弱い連中が使いすぎてしまうこと前提なんですよ。
携帯電話の月額で清算なんて、結局のところクレジットカード持ってるようなものですからね。
あれと同意で「今使ってる金額が見えない」ことが重要なのでしょう。
>利用者よりも利益優先のビジネスモデルは“ウインウイン”の関係にはならず、長続きはしないはずだが…。
まだ自分でお金を稼いでいない子供に、その辺を自己判断させるのは酷だと思います。
まあ成人しているのならもう自己責任ですけどね……
携帯の課金でサービスを買うなんてのは、クレジットカード決済で商品を買ってるのとほぼ一緒なのですから、対策するのだとしたら…
「オンラインゲーム料金の後払い式を禁止(あるいはクレジットカードだけ例外)」
か
「成人になるまでネットの利用を制限」
の二択ではないでしょうか?
多分、オンラインゲームの後払い式を禁止にするだけで、多くの『基本無料』ゲーム企画側が消滅していくだろうけど、それが自然な流れではないだろうか。
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