…近頃、アニメやラノベなどの舞台が聖地化して町興しに一役買っている、などということはよくあることになった。
いづれは、地方が協力して、そこを舞台にした作品が出るのではないか、などと思っていたけど、やっぱり考えることは一緒だったようだ。
日本経済新聞(2011/11/17)
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鳥取県米子市などの若手イラストレーターや会社員らが県西部を舞台にしたパソコン版の美少女ゲーム、いわゆる“ギャルゲー”の制作を始めた。「国際マンガサミット鳥取大会」(2012年11月)開催前の来年夏に発表する予定で、地域性を重視した新たなサブカルチャーを全国発信する試みだ。
鳥取県西部を舞台にした美少女ゲームのイメージ図(にいてんご提供)
制作するのは、米子市内のデザイン会社に勤務するイラストレーター、林利彦さん(34)ら約10人でつくる同人サークル「にいてんご」。
林さんは、漫画やアニメ、音楽などを活用した新ビジネスを模索するためことし7月に発足した「山陰コンテンツビジネスパーク協議会」(長谷川泰二会長)の会員でもある。10月ごろから協議会の活動の一環として独自にメンバーを募り、企画した。
ゲームのタイトルは「たしかにキミはここにいた」(仮称)。家庭の事情で都会から米子市内の高校へ転校してきた主人公の男子が、成り行きで入部した地域の歴史や言い伝え、習慣などを研究する「由緒旧例(ゆいしょきゅうれい)研究部」に所属する女子たちと親交を深め、共に成長していく物語だ。
伯耆町に残る鬼伝説、米子の地名「夜見(よみ)」の由来など県西部に伝わる逸話を随所に盛り込んだ。
プレーヤーとなる主人公が5人のヒロインと会話をしながら物語を進めていく全編フルボイス(音声付き)のアドベンチャーゲーム。会話中に発生する選択肢のどれを選ぶかによって、物語は大きく三つに進展していく。1回のプレー時間は約5時間を想定している。
ゲームは2部作。第1部は、来年夏に東京で開催される世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」に間に合わせる予定で、会場で無料配布する。第2部は有料とする。
地名などが実名で登場する地方を舞台にしたゲームはまれ。高知県出身の林さんは「興味深いエピソードがたくさんあって整理するのに苦労した」と、県西部の素材の多さを実感している。
原作はおおむね出来上がっており、今後は脚本づくりやゲーム画面に使う背景のロケを行う。声優は一般公募で決める。林さんは「米子から何かを発信したいと思っていた。僕たちにしかできないやり方で地域の魅力を広めていきたい」と力を込める。
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…えと、当たり前の話だけど、これは「ぎゃるげ」であって「エロゲ」ではないので、当然全年齢対象でしょう。
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